室内の浮遊真菌を捕集するために液体捕集法(インピンジャ法)の適用可能性を検討した。吸引量,吸引時間を測定パラメータとして,浮遊真菌捕集に最適な条件を探ったが,インピンジャー法では捕集効率を十分に確保することが難しいことがわかった。従って,フィルタ法に絞って捕集法を構築する必要がある. 浮遊真菌濃度の定量では,DNA量が多い場合であれば検量線が十分に引けることを確認した。DNA量が少ない場合でも検量線が引けるためには増幅効率が良いプライマーの設計が必要である.今後,DNA量を十分に得られるダスト捕集による真菌を解析対象とし,本研究にて試みたDNA解析手法を適用するなど,研究展開が可能である.
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