研究課題/領域番号 |
24656355
|
研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
重村 力 神奈川大学, 工学部, 教授 (30116214)
|
研究分担者 |
月舘 敏栄 八戸工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50124897)
岡田 知子 西日本工業大学, デザイン学部, 教授 (30258503)
後藤 隆太郎 佐賀大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00284612)
三笠 友洋 神奈川大学, 工学部, 助教 (50526407)
|
キーワード | 集落復興 / 住宅再建 |
研究概要 |
本研究は津波被災集落の被災状況について集落レベルで明らかにするとともに、その復興計画作成過程に参与しつつ復興過程について明らかにする事を目的とする。以上の研究目的の下、25年度は主として以下の研究を行った。 1.防災集団移転促進事業の計画策定支援とその過程の整理分析:越喜来崎浜集落における集団移転住宅地の計画策定ワークショップに参与し、集団移転に関する住民意向の把握と計画策定上の課題について整理した。2.地域の住文化に応じた復興住宅の検討:前年度実施した崎浜地区の集落調査に基づき、地域型復興住宅のモデルを作成し、現地展示会及び検討ワークショップを実施し、被災住宅再建における要望と課題について整理した。3.生業を活かした復興まちづくりの支援と記録:気仙沼市大島地域における漁業史文庫復興および民宿のグループ再建過程を支援しその過程を記録整理した。 4.5.成果の発表と討論:成果は日本建築学会大会における研究懇談会にて発表を行い、合わせて討論会を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1.越喜来崎浜集落及び気仙沼大島地区の復興に継続的支援を行い、防災集団移転等の集落における個々の事業レベルの計画策定に参与的観察することで、より詳細な課題の把握と分析を行ったこと。 2.前年度および今年度に実施した集落調査および住宅再建に関するワークショップから得られた知見を公開研究会にて発表し、復興計画策定過程における課題についてより深化した検討を行ったこと。
|
今後の研究の推進方策 |
1.集落復興事業に関する参与的研究を推進:具体的にはこれまで継続的に参与してきた越喜来地区において、復興計画の進捗状況の記録と検証、及び周辺集落における進捗状況との比較を行う。 2. 住宅再建の実態と課題の把握:防災集団移転団地における住宅再建の実態を把握し、課題を整理する。 3.これらの成果をもとに研究会を実施し、成果のとりまとめを行う。
|
次年度の研究費の使用計画 |
主として調査旅費を効率的に使用する事ができたことによる。具体的には被災地支援に関する学内の旅費支援制度を使う事ができたことや学会参加時に研究打ち合せを行う等で旅費支出を大幅に減らす事ができた。 26年度の研究費は、当初の予定にこの残金を加えた全体の使用計画として、調査関連文具、印刷用消耗品等の物品費40000円、調査打ち合せ旅費として400000円、資料整理作成補助者謝金として100000円、その他としてレンタカー借り上げ費用50000円。報告書冊子印刷費200000円の使用を見込む。
|