2014年度は、「伊勢湾台風復興住宅」に関連して、滋賀県近江八幡市のコンクリートブロック造住宅と、岐阜県養老町の鉄筋コンクリート造集合住宅を実測調査するとともに、その実測図面を作成した。その際、前者コンクリートブロック造住宅については、設計者である小菅百寿に関連する資料を国立国会図書館と日本文理大学にて、後者鉄筋コンクリート造集合住宅については、設計者である農林省生活改善科に関する資料を国立国会図書館にて、それぞれ渉猟することができた。こうした調査の一部を、「日本建築学会東海支部研究報告」において「水茎干拓における「伊勢湾台風復興住宅」の建築デザインについて」と題して報告し(名古屋、2015/02/23)、これまでの調査の総括として、「名古屋大学減災館 企画展ギャラリートーク」において「「伊勢湾台風復興住宅」を知る」と題した講演と討議を行った(名古屋、2014/10/15)。なお、本研究に関する調査活動は、『中日新聞』(2014/09/21付 朝刊一面)、「キャッチネットワークTV」(2014/12/27放映)に取り上げられたことからもわかるように、大きな反響を得ることができた。
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