研究課題/領域番号 |
24656379
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
本間 剛 長岡技術科学大学, 工学部, 助教 (70447647)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | ガラス / イオン伝導 / ファイバ増幅器 / 結晶化 / リチウム電池 / ナトリウム電池 |
研究概要 |
本研究では異常原子価状態を有する遷移金属イオンを導入した高効率新規ガラス蛍光体の創製およびガラスファイバによるレーザ発振の動作実証を目的としており、リチウムイオン電池の正極活物質と同様に電気化学的手法による異常原子価遷移金属イオンの誘起を試みている。初年度である12年度はリチウムイオン伝導ならびにナトリウムイオン伝導を示すガラス、結晶化ガラスの創製とイオン伝導性の評価を重点的に研究を進めた。その結果、新たにリチウムイオン伝導が良好なリチウム鉄ケイ酸塩ガラス、ナトリウムイオン伝導を示すリン酸鉄系ガラスを見出した。また、ゾルゲル法によるリチウムチタンケイ酸塩の薄膜化も検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究の過程で当初予期していなかった新規リン酸鉄系の結晶化ガラスが見出され、13年度に重点的に実施予定のゾルゲル法ならびにスパッタ法による薄膜形成についても、一部成果が得られつつある。
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今後の研究の推進方策 |
現状ではガラス粉末の形態での評価にとどまっているが、実際にはサブμmオーダーの膜を想定している。ゾルゲル法ならびにスパッタ法によるガラス膜を形成することで、より実用化に適した形態での異常原子価イオン誘起を計画する。詳細には(1)スパッタ法によるイオン伝導ガラス薄膜の合成、(2)グローブボックス内での電気化学的酸化、(3)発光スペクトル評価、以上の項目を遂行する。
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次年度の研究費の使用計画 |
今年度未使用分にてガラス基板等の消耗品を購入し、スパッタ法によるガラス薄膜を作製する。
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