研究概要 |
Zr-Co-X (X = Ni, Pd, Pt)合金において,熱弾性・非熱弾性の両特性を併せ持つマルテンサイト相が生成することで,簡易曲げ試験により約40%の形状回復率および引張試験により約2%程度の超弾性特性を有することがわかった。また本合金マルテンサイト相において新規な長周期積層構造が存在した。最新鋭の電子顕微鏡 (HAADF-STEM) 観察による微細構造解析の結果,6層周期の斜方晶構造(6O)を呈し,格子定数はそれぞれ,a = 0.34 nm, b = 0.45 nm, c = 1.53 nmであった。また空間群はImmmと決定された。
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