研究課題
東日本大震災による福島第一原発事項発生以降、原発の安全性は世界的関心事だが、その非破壊評価において「曲面部材」と「閉じたき裂」が2大障壁である。例えば、福井県大飯3号機では原子炉容器上蓋の溶接部を応力腐食割れSCC(stress corrosion crack)が貫通する事故があったが、「(1)曲面のため通常の平面型探触子では検査できないこと」、「(2)SCCが閉じており超音波が透過してしまうこと」から、その検査法は未だ存在しない。そこで本研究では、応募者らが独自に開発してきた閉じたき裂の映像法「サブハーモニック超音波フェーズドアレイSPACE(subharmonic phased array for crack evaluation)」と、最新の「曲面形状に合わせて変形できるフレキシブルアレイ探触子」との融合により、SPACEの曲面対応への新展開をはかることを目的とする。H25年度は、分解能やグレーティングローブ抑制条件を考慮した、曲面形状に合わせて変形できるフレキシブルアレイ探触子の設計(昨年度実施)に基づいて、試作を行った。さらに、応募者が開発してきたレーザ干渉計操作による評価法を用いて、音場計測を行うことで、送受信性能・分解能を実験的に検証等を行った。以上より、曲面対応型SPACEの基本性能を実証した。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (26件) (うち招待講演 4件)
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