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2013 年度 実績報告書

マイクロSHSによるレアメタルフリー耐熱高強度マグネシウム合金の創製

研究課題

研究課題/領域番号 24656432
研究機関宇都宮大学

研究代表者

山本 篤史郎  宇都宮大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40334049)

キーワードSHS / 自己伝播高温合成 / 燃焼合成 / Al9FeNi
研究概要

昨年度に研究期間の延長を申請した通り,得られた研究成果をPRICM-8国際会議で発表した.また,本研究で利用した塑性加工による組織制御の研究について,機械的特性をより正確に評価する実験を行った.これまではAl中にTiNi粉末を分散させたインゴットを室温で鍛造・圧延させてAl9FeNiナノ析出物を生じさせていたが,この方法ではAl9FeNi析出物の密度にばらつきがあったため,機械的特性評価が難しかった.そこで,昨年度までの研究でAl9FeNi析出物の生成メカニズムが明らかになったため,別の方法でAl9FeNi析出物を生成させて,その機械的特性を評価した.これまではAlとTiNiの組み合わせを用いていたが,Al9FeNi相析出の際にAlやTiNi中に不純物として含まれるFeが重要な役割を果たした一方,Tiの役割が小さかった.そこで,AlとTiNiではなく,AlとFe-Niの組み合わせを用いることを着想した.Al板にFe-Ni電解めっきを施し,Arガス雰囲気中で45秒以下の高周波誘導加熱を行ったところ,Al板とFe-Ni電解めっきが反応してAl9FeNi相が析出した.この試料を樹脂中に埋め込んで断面を切断し,深さ方向にビッカース硬度測定を行った.試料のAl板部のビッカース硬度は35程度であったが,Al9FeNi相が析出した領域では硬度が45まで上昇した.これにより,Al中にAl9FeNi相が析出することにより硬度・強度が上昇することが明らかになった.従来作製した,TiNi粉末を分散させたAl材を塑性加工して生じるAl9FeNiナノ析出物が分散したAl材試料も,本年度の研究成果と同様に,硬度・強度が上昇していると考えられる.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Fe-Niめっきで被覆したAl板材の表層組織変化2013

    • 著者名/発表者名
      山本 篤史郎
    • 学会等名
      日本金属学会
    • 発表場所
      金沢市
    • 年月日
      20130917-20130919
  • [学会発表] Preparation of Al alloy composites by MicroSHS2013

    • 著者名/発表者名
      Tokujiro Yamamoto
    • 学会等名
      PRICM-8
    • 発表場所
      アメリカ合衆国,ワイコロア
    • 年月日
      20130804-20130809
  • [学会発表] Ni基合金めっきで被覆したAlの加熱による表層組織変化2013

    • 著者名/発表者名
      山本 篤史郎
    • 学会等名
      軽金属学会
    • 発表場所
      富山市
    • 年月日
      20130518-20130519

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公開日: 2015-05-28  

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