東京電力福島原子力発電所における原発事故で圧力容器が激しく損傷したと予想される。注入された海水、ホウ酸が圧力容器の腐食に与える影響を調べるため、加速実験条件として、150℃において、飽和NaCl-濃厚H3BO3の組成の水溶液中で、圧力容器材料のSA533B、また内張りのインコネル、さらにSA533B/インコネルガルバニック対の腐食挙動を4時間、調べた。飽和NaCl水溶液ではほとんど腐食せず、濃厚H3BO3水溶液ではかなりの腐食となり、飽和NaCl-濃厚H3BO3水溶液では激しい腐食となった。さらにガルバニック対になると、腐食が加速した。
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