本研究は発泡成形における超音波照射の影響を明らかにすることである。試料にあらかじめ超臨界二酸化炭素を飽和溶解させ、試料のガラス転移温度近傍の液体中で超音波を照射しながら発泡させる。有効に音波を伝えるために高温の液体中で直接超音波を照射できる装置を作製した。 発泡実験は超音波が結晶化に影響を及ぼす可能性があるため、非晶性高分子であるポリスチレン(a-PS)を用いて検討を行った。平面型振動子と音波を集中的に照射できる凹面型振動子を用いて得られた発泡体は超音波を照射せずに得られた発泡体より気泡構造の微細化が確認できた。また、凹面型振動子を用いて得られた発泡体は大きさの異なる気泡が層状に形成された。
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