可逆凝集を取り入れた多段超高圧圧搾脱水法により有機汚泥の超減量化を達成した。下水余剰汚泥を例に、多価イオンの無機電解質の添加による可逆凝集操作と50 MPaの超高圧圧搾とを組み合わせた一連の操作により、ケーク含水率は23 %まで低減された。汚泥原液を基準とすると、99.87%もの減量化を達成したこととなる。脱水ケークの平均空隙率と圧搾圧力との関係から、圧力を更に大きくすることで、より高度な脱水が可能となることが示唆された。また、超高圧下における活性汚泥の圧搾挙動は、提案する多段クリープモデルで記述でき、様々な操作条件下におけるケーク脱水挙動の評価に有用である。
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