• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

バイオディーゼル燃料の超高圧力場での粘度と凝固点の計測技術開発と物性最適評価

研究課題

研究課題/領域番号 24656475
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

福井 啓介  兵庫県立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50047635)

キーワード粘度 / 高圧力 / 動的光散乱
研究概要

昨年度の研究実績の概要で報告したように、動的光散乱法を応用した最高4000気圧での流体粘度を測定できる測定システムをほぼ完成させた。従って、実際のバイオ燃料関連物質の粘度を実測し、粘度と圧力との関係を実験的に明らかにする。粘度は光子数の自己相関関数の勾配である減衰率から容易に測定できるため、常圧での減衰率と高圧での減衰率との比が相対粘度(高圧での粘度と常圧での粘度との比)を示し、その測定精度が高くなる。従って、主に相対粘度を測定した。実際には、軽油の代表物質としてキシレンとバイオ燃料の代表物質としてトリオレインを使用した。高圧力での粘度計測には、これらの混合油を用いて、上記動的光散乱法により、キシレン濃度条件を60wt%~100wt%、温度条件を20℃~60℃、圧力条件を1~3000atmとして実験を行った。実験範囲内において、相対粘度は相対圧力のみに依存し、ほぼ直線的な比例関係が存在することを明らかにした。推算を容易にするため、実験式を提案した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

動的光散乱法による高圧力での粘度測定システムの構築はほぼ完了し、各種バイオ燃料関連物質の高圧力(最大4000気圧)での相対粘度が測定可能になった。従って、研究計画が順調に進んでいると考える。

今後の研究の推進方策

他のバイオ燃料関連油の粘度測定(同時に凝固点も測定)を行い、高圧力での粘度の実測値と推算式を提案する。これらの結果を英文雑誌へ投稿する。

次年度の研究費の使用計画

測定システムの改良を行う予定である。
測定システムの改良に使用する予定である。

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi