バイオディーゼル燃料(BDF)は、エンジンへの噴射前に最大2000気圧まで昇圧する場合がある。従い、最適噴射技術には燃料物性値として粘度の測定が不可欠である。本研究では、動的光散乱法(DLS)を超高圧装置に組み込み、高圧下の粘度測定装置を構築した。BDFの代表であるメタノール、エタノール、2-プロパノールの混合溶液、BDFのモデル油として、オレイン酸メチル+トリオレイン、トルエン+トリオレインの2成分油を用いて、最大4000気圧までの粘度を測定した。相対粘度の圧力依存性は、圧力の一次関数で相関できることを明らかにした。凝固点は屈折率と粘度の急激な変化点として測定可能であることを示した。
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