測定試料にシリカライト,B-ZSM-5,Al-ZSM-5,モルデナイト,Y型ゼオライトを選び,従来測定が困難であった400℃での固体高分解能1H NMR (1H MAS NMR)スペクトル測定を行なった。その結果、以下の結論に至った。 (1) 酸強度と各種の方法で推定された酸強度の測定値とは、お互いの関連性はあるが厳密には別のものである。(2) 酸強度を絶対値として表現することはできないが,各種の方法で推定された測定値は相対値として妥当である。(3) 酸強度が弱いゼオライトにおいて、温度可変1H MAS NMR 測定での酸強度の相対評価が有効である。
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