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2013 年度 実績報告書

ヒト幹細胞分化誘導の時間生物学的制御

研究課題

研究課題/領域番号 24656495
研究機関北海道大学

研究代表者

高木 睦  北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20263212)

キーワード細胞培養 / 時計遺伝子 / 間葉系幹細胞 / 分化 / トランスジェニックラット / グルコース / 血清 / デキサメタゾン
研究概要

per2-lucトランスジェニックラットのMSC様細胞の脂肪細胞への分化系確立を試みたが、接着細胞の部分的な染色を確認するにとどまった。
per2-lucトランスジェニックラットのMSC様細胞を35φディッシュに高密度で播種して接着させた。その後、ルシフェリン含有(100μM)10% FBS+DMEM-LG培地に交換して、10分毎にルシフェラーゼ発光を測定した。はじめの5日間で発光強度の振動が減衰した後に以下の各種操作を行い、さらに約3日間測定した。
振動が減衰した後に培地交換(グルコース終濃度0.9 g/L)、グルコース(0.9 g/L, 5 mM)添加またはNaCl(2.5 mM)添加などの操作を行ったところ、操作後の周期は22.9~25.2時間と操作前とほぼ同じだった。一方、振幅は操作直前と比較して培地交換とグルコース添加では各々6.8倍、3.1倍と大きくなったが、NaCl添加では振幅は大きくならなかった。さらに、減衰後に添加するグルコース濃度を0.9~0.023 g/Lの範囲内で変化させたところ、いずれの濃度でも再振動が見られた。グルコース添加でも、培地交換よりも振幅は小さいがPer2発現が再振動すると考えられた。また、0.023 g/Lの低濃度グルコース添加でも、再振動が起こり得ると考えられた。
振動が減衰した後に培地交換や血清ショック、デキサメタゾン添加などの操作を行うと発光が約25時間周期で再振動した。しかし、振動のピーク位相を0(rad)とすると、これらの各操作直後の位相は、各々約0.21π、-0.36π、-0.84π(rad)と異なっていた。したがって、再振動操作の手法を変えることで再振動の開始位相を任意にコントロールすることができる可能性が考えられた。また、血清ショックとデキサメタゾン添加による再振動の振幅の増幅率は、培地交換を行うよりも小さくなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ラットMSC様細胞における時計遺伝子振動に与える培地交換の影響

    • 著者名/発表者名
      切明研人
    • 学会等名
      日本生物工学会年会広島大会
    • 発表場所
      広島国際会議場(広島市)

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公開日: 2015-05-28  

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