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2013 年度 実績報告書

バイオ電池に有用な酸化還元酵素の効率的なスクリーニング技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24656508
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

土居 信英  慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (50327673)

キーワード酵素 / 進化 / バイオマス / 電気材料 / マイクロ・ナノデバイス
研究概要

酸化還元酵素およびその遺伝子を固定したマイクロビーズをマイクロ流路に順番に流して活性を測定できるハイスループットなスクリーニング系を構築するために、無細胞タンパク質合成系を利用したマイクロビーズディスプレイ法の検討、および、3種類のマイクロ流体デバイスの構築をおこなった。
マイクロビーズディスプレイの条件検討は、酵素バイオ電池によく用いられているグルコースデヒドロゲナーゼ(GDH)をモデルとしておこなった。HAタグを融合したGDH遺伝子1分子と抗HA抗体を固定したマイクロビーズ1個をwater-in-oilエマルションのミセル内に封入し無細胞翻訳をおこなうことで、合成された酵素をマイクロビーズに固定した。その結果、1個のマイクロビーズに最大約15万分子の酵素を固定できることが分かった。また、DNAを約1分子固定したマイクロビーズ上で合成・固定されたGDHの活性を電気化学的に測定することに成功した。
構築した3つのマイクロ流体デバイスは、酵素を固定したマイクロビーズを約1個ずつ極少量の酵素反応液に区画化するための「区画化デバイス」、電気化学的に酵素活性を評価する「活性測定デバイス」、および、活性の高い酵素を固定したマイクロビーズのみを回収する「選別デバイス」である。それぞれの性能評価をおこなった後、活性測定デバイスで検出したデータを解析して、その結果に基づきアナログ電圧信号を選別デバイスに出力する「解析・制御システム」を構築し、これらを組み合わせたスクリーニング系全体の動作確認をおこなった結果、系全体が正常に動作することを確認した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 酸化還元酵素のハイスループットなスクリーニング系の構築

    • 著者名/発表者名
      及木遼
    • 学会等名
      第36回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      神戸
  • [学会発表] ペプチドおよび酵素の大腸菌表層ディスプレイに関する比較研究

    • 著者名/発表者名
      高谷祐介
    • 学会等名
      第36回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      神戸
  • [図書] 進化分子工学 ~高速分子進化によるタンパク質・核酸の開発~2013

    • 著者名/発表者名
      土居信英
    • 総ページ数
      12
    • 出版者
      NTS出版

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公開日: 2015-05-28  

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