本研究では,磁力支持装置を用いた超音速風洞において磁力で模型を浮揚したまま風洞始動を可能とする実験技術を構築する.特に鍵となる2つの技術である,模型の高速姿勢位置測定用センサーの開発および集合胴圧の高速制御技術の開発を行った.高速・高精度なポジションセンサーによって速応性の向上および模型の位置・姿勢角の標準偏差が低減でき,高い精度で風洞測定部中心に支持することが可能となった.また,集合胴圧を高速に制御したことで,模型に作用する荷重が低減でき,模型を磁力で支持したまま超音速風洞の起動・通風・停止に成功した.
|