空気液化推進機の基本メカニズムである高速気体流の低温冷却面での液化現象に関して、極低温用小型無隔膜衝撃波管を開発し伝播衝撃波後方の超音速流の極低温壁面への非平衡現象を実験的に解明することを試みた。小型無隔膜衝撃波駆動部を開発して作動特性を解明し、既存の中型衝撃波管による低温実験と平行しながら、入射・反射衝撃波後方の流れの有無による低温壁面への凝縮現象を解明した。非平衡凝縮液膜のレーザー干渉厚み計測と白金薄膜温度計による熱流速の計測および流れの可視化計測を併せて、低温壁面での凝縮液膜成長に対する超音速流れの影響と、液膜表面の不安定化と液膜の飛散までの現象に対して一定の知見を得ることができた。
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