レーザーブレイクダウンおよび放電を利用して体内でブレイクダウンし,衝撃波,気泡との干渉および気泡崩壊により局所高圧力場を形成し,それにより液体を噴射するメカニズムを実験により調べた.レーザー照射の場合,ビームウェスト上流に多数の気泡が形成され,気泡同士の干渉が観察された.気泡は膨張した後,収縮する.ノズルの噴射口から,レーザーの照射および気泡の収縮・崩壊に対応していると考えられる液体の噴射が確認された.二段目の噴射は非常に強力であり,その遅れ時間は気泡寿命とキャビテーションを含む液体の音速で推測された.放電においても,電極間隙に気泡が確認され液体の噴射が確認されたが,レーザーと比べて弱かった.
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