研究概要 |
今後の宇宙開発,宇宙環境利用の進展には,次世代の高エンタルピー流風洞が必要である.本研究では半導体レーザーアレイを用いて,リニア状ノズル内に複数のレーザープラズマを生成し,空間的に一様な高エンタルピー流の生成へ向けての研究を着手した.実験では,凸レンズによって半導体レーザーから照射したビームを集光させ,作動ガスをレーザープラズマによって加熱した後,超音速ノズルによって高エンタルピーな気流を発生させる装置を試作した.その結果,作動条件によっては点火の際の高強度のプラズマ光が確認されたが,安定に維持するまでには至らなかった.数値計算の結果と総合すると,より高出力のレーザーが必要であると推論に至った.
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