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2013 年度 実施状況報告書

ゼロ熱膨張率物質を用いた極限環境下材料の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24656534
研究機関神戸大学

研究代表者

岩本 雄二  神戸大学, 海事科学研究科(研究院), 准教授 (80244680)

キーワードゼロ熱膨張 / 核磁気共鳴 / YbGaGe
研究概要

ゼロ熱膨張を示す新しい金属間化合物として報告されたYbGaGeの微視的電子状態を調べるために核磁気共鳴測定を主に実験を行いました。試料依存性を調べるために新たに試料作製を行い、粉末X線回折測定により単相試料であることを確認しました。また、昨年度行えていなかった物性測定の電気抵抗測定及び磁化測定を行い、ほぼ良好なデータを得ることができました。核磁気共鳴測定ではYb核及びGa核の核磁気共鳴スペクトルが観測できています。Yb核での核磁気共鳴スペクトルからは結晶学的に異なる2つのサイトに対応する2種類の信号が観測され、それぞれの信号での核スピン-格子緩和時間の温度依存性からは通常の金属的な振る舞いが観測されています。また、Ga核での核磁気共鳴スペクトルからは結晶学的には1つのサイトにもかかわらず2種類の信号が観測されました。この結果についてはGe核の占有するサイトにGa核が置換されているのではないかと考えています。これについては、バンド計算の結果とともに今後明らかにするつもりです。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

昨年度行えなかった物性測定を行い、ほぼ良好なデータを得ることができた。

今後の研究の推進方策

試料依存性が指摘されていることから更なる良質な試料作製を行い、良質試料での物性測定を行い、この物質の基礎データを収集します。

次年度の研究費の使用計画

予定していた年度末の学会出席を都合により取り止めた。そのため、旅費の一部が未使用となった。また、購入した金属試薬が予定していた費用より少なくすんだため、次年度繰り越し金が生じた。
来年度は最終年であり、良質試料での物性測定を行う予定である。そのため良質試料作製のための高純度試薬の購入費に使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] YbGaGeのNMR測定II2013

    • 著者名/発表者名
      岩本雄二,赤澤輝彦,上田光一
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      徳島大学
    • 年月日
      20130925-20130928
  • [学会発表] NMR study of YbGage2013

    • 著者名/発表者名
      Y. Iwamoto, T. Akasawa, K. Ueda
    • 学会等名
      The International Conference on Strongly Correlated Electron Systems
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      20130805-20130809

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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