海洋CCSに関わる要素環境評価技術である局所海洋流動・拡散モデルの開発を目的として、格子ボルツマン法(LBM)とGPGPU計算の応用に関する研究は、今年度は最終年度で得られた主な研究成果は以下にまとめる。 (1)開発されるGPGPUベースのLBM計算法に対して、より大規模高速並列計算を実現するために、GPUボードを複数枚搭載したクラスタシステムに実装・チューニングを行い、性能評価を行った。 (2)海洋汚染防止の観点から日本における海洋CCSの方法として海底下地層貯留が有望とされている。したがって、今年度は開発された局所海洋流動・拡散モデルについて海底下CCSの安定性評価への応用を試みた。地中貯留層内CO2拡散に関する高解像度数値シミュレーションを行い、地中CO2貯留のメカニズムの解明に寄与した。
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