研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では,無電解ニッケルめっき廃液から,ニッケルを付加価値の高い状態で回収することを目的として,ニッケルろう剤製造の可能性について調査した。本研究の遂行により,廃液中のニッケルを褐炭中に濃縮する方法,ニッケルが担持された褐炭をガス化してケイ素をわずかに含むニッケル微粒子を製造するための最適条件,および回収されたニッケル微粒子が1000℃以下の低温で溶融することの3点が明らかになった。これらの結果より,無電解ニッケルめっき廃液からニッケルろうを製造できる可能性が示唆された。
化学工学,反応工学