本研究では複数エルボの連続接続配管下流に形成される旋回流特性をダイバータ冷却に応用するために、流れ場の詳細解析を可視化実験により行い冷却に適する配管レイアウトの選定を試みた。まず立体接続2段エルボ体系でエルボ曲率の流れ場への影響を評価し、曲率の小さいショートエルボが強い旋回流を生成することが分かった。次いでショートエルボを用いた5つの3段エルボ体系で流れ場を評価し、1段目-2段目および2段目-3段目エルボが立体接続の時に2段体系より強い旋回流が生成することを明らかにした。乱流エネルギーなどの乱流統計量は2段エルボ体系が一番大きくなり、今後これらの体系の伝熱性能を実験により確認する予定である。
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