• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

メカノケミカル法を用いたデブリ燃料処理法の基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 24656564
研究機関東北大学

研究代表者

佐藤 修彰  東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (70154078)

キーワード燃料デブリ / ウラン酸化物 / ジルコニウム酸化物 / メカノケミカル処理 / 二硫化炭素 / 選択硫化
研究概要

本研究は原子炉事故において発生する燃料成分を主体とし、被覆管等金属成分の混入したデブリ燃料について、その状態を明らかにし、メカノケミカル法を直接デブリ燃料へ適用して、デブリ燃料中の構成成分の挙動を把握し、処理方法を確立するものである。具体的には、燃料成分(ウラン酸化物)や金属成分(ジルコニウム被覆管等)を含む模擬デブリ燃料について、メカノケミカル処理を行い、XRDによる生成物の相解析により調べ、相分離について検討した。ウランおよびジルコニウム酸化物を用いて不活性雰囲気にてメカノケミカル処理を行うと、ウランージルコニウム酸化物固溶体の生成が見られた。また、、二硫化炭素等の反応物質を添加した選択的なメカノケミカル反応処理を行い、燃料成分を硫化し、溶解処理により金属成分と分離する可能性について検討した。メカノケミカル処理において、高速回転および長時間処理することにより、ウラン酸化物の硫化が一部見られた。これに対し、ジルコニウム酸化物の場合には硫化されず、硫化反応における選択性が見られた。さらに、固溶体について高温にて硫化処理を行うと、500℃以上においてウラン酸化物が選択的に硫化され、ジルコニウムと相分離できることがわかった。一方、ウランおよびジルコニウム酸化物とCS2との反応について、現有の熱力学的計算ソフトを用いて自由エネルギー等を計算し、反応生成物や反応挙動の相違について熱力学的に解析し、メカノケミカル処理の効果について検討した結果、実験結果とも対応していた。このように得られた結果より、メカノケミカル法を用いたデブリ燃料処理法の基礎的知見を得るとともに、デブリ処理における課題についても明らかにした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Apprication of sulfide process to fuel debris treatment2013

    • 著者名/発表者名
      N. Sato, A. Kirishima
    • 雑誌名

      Energy Procedia

      巻: 39 ページ: 102,109

    • DOI

      10.1016/j.egypro.2013.07.196

    • 査読あり
  • [学会発表] Phase Relations of uranium and zirconium oxides at high temperature for fuel debris treatment2013

    • 著者名/発表者名
      N. Sato, Y. Fukuda, A. Kirishima, T. Sasaki
    • 学会等名
      Actinide 2013
    • 発表場所
      Karsruhe, Germany
    • 年月日
      20130721-20130726
  • [学会発表] Sulfurization behavior of uranium and zirconium oxides with CS22013

    • 著者名/発表者名
      Y. Fukuda, N. SAato, A. Kirishima,
    • 学会等名
      Actinide 203
    • 発表場所
      Karsruhe, Germany
    • 年月日
      20130721-20130726

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi