原子炉事故において発生した燃料デブリの主成分であるウラン酸化物やジジルコニウム被覆管を含む模擬デブリ燃料を調製し、メカノケミカル処理を行い、XRDによる生成物の相解析により調べ、相分離について検討した。二硫化炭素を添加すると、高速および長時間の処理においてウラン酸化物の一部が硫化することがわかった。また、ウランおよびジルコニウム酸化物のメカノケミカル処理することにより、固溶体を生成することがわかり、二硫化炭素により高温にて反応させると、ウランは硫化され、ジルコニウムは酸化物の状態であるという選択硫化が可能であることがわかった。得られた結果より、実際の燃料デブリを処理する方法について検討した。
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