研究課題/領域番号 |
24656567
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
鈴木 達也 長岡技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70323839)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 同位体分離 / 同位体効果 / 核医学診断 / 原子力応用 |
研究概要 |
モリブデンの溶液中での挙動とし酸化還元反応をサイクリックボルタンメトリーにより、塩酸濃度を変化させながら実施し、酸化還元電位の塩酸濃度依存性を評価した。モリブデンの酸化還元反応を紫外可視分光計を用いて試験を実施し、5価モリブデンを6価モリブデンに酸化させる方法が適当であり、酸化剤としては塩化すずを用いればよいことを確認した。5価および6価モリブデンのイオン交換樹脂への吸着特性を評価し、最適な及びクラウンエーテル樹脂への吸着特性を評価し、前述のモリブデンの酸化反応と合わせて、同位体分離のためのクロマトグラフィの条件を見つけた。モリブデンの同位体比測定法については迅速に評価できるICP-MSを用いた方法を確立させた。 クロマトグラフィを用いた同位体分離試験のための実験システムを構築した。当初は1mの泳動距離で予定していたが、1mでは同位体効果の確認程度であったので、5mまで泳動距離を増加させたシステムを構築した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通りに基本的には進んでいるが、平成24年度はイオン交換による試験を優先させたため、クラウンエーテルを用いた試験は後回しになったので平成25年度に実施する予定である。酸化剤および還元剤の探索および最適化については平成25年度以降に実施する予定であったが、本年度の紫外可視分光計を用いた試験で種々探索を行なった結果ほぼ最適な条件を見つけるなど予想以上の進展もあった。また、当初は泳動距離1mでの同位体分離試験を実施する予定でより長い泳動距離の試験は翌年度以降に実施する予定であったが、既に泳動距離5mでの試験を開始しており、同位体分離試験としては若干進展している。 また、平成24年度に研究代表者が大学を異動したため、当初予定していた機器が利用できなくなると共に実験室構築から始める必要があったため、TIMS測定など予定していた実験が出来なかったが、ICP-MSを新たに導入することが出来たため、同位体比測定をICP-MSを中心にするなどの修正を行ったことにより、ほぼ予定通りの研究実施することが出来たので、おおむね順調に進展しているとした。
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今後の研究の推進方策 |
クロマトグラフィによる同位体比変動試験を中心に研究を行い、最大の同位体効果を得ることが出来る最適条件を探る予定である。特に溶液条件や温度条件などを変えて試験する。 用いる分離媒体もイオン交換だけでなく、クラウンエーテル樹脂を用いた試験を実施する予定である。更に、同位体効果を実験だけでなく、計算化学も導入し、その評価を行う予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度は、実験に必要な消耗品の購入を中心に研究費を利用する。また、実験で得られた成果を学会等で公表していく予定であり、そのための旅費も利用する。旅費については連携研究者との研究打合せや連携研究者との共同実験の実施でも利用する予定である。
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