放射性ストロンチウムやトリチウムなどの純β核種(β線のみを放出する核種)は、通常、液体シンチレーション計測法で測定される。通常の液体シンチレーション検出器の重量は数百kgあり、容易に移動できない。本研究では、重量の主要な割合を占める鉛(外部放射線の遮蔽)に代わり、ガードカウンタを用い、検出器の軽量化を図った。 当初、ガードカウンタとしてプラスチックシンチレータを用いたが、γ線に対する計数効率が低いため、BGO検出器に変更した。この結果、遮蔽性能が向上した。今後の発展が期待される可搬型液体シンチレーションカウンタの実現可能性を実証した。 、
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