研究課題/領域番号 |
24657034
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
橋本 隆 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (80180826)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 植物 / セルロース / 可視化 |
研究概要 |
セルロース結合ドメインを細胞外に、GFPを細胞内側にもつ膜アンカー型融合タンパク質を発現するベクターを構築した。細胞膜アンカー用膜貫通ドメインはブラシノサイド細胞膜受容体BRI1のものを、セルロース結合ドメインはTrichoderma reesei セルロース加水分解酵素CBH1のものを用いた。このベクターをparticle gunを用いてタマネギ表皮細胞に導入し、キメラタンパク質を一過的に発現させたところ、細胞表層においてGFP蛍光が粒子状に観察された。この粒子状タンパク質は細胞質でのタンパク質凝集か、細胞膜に輸送される前のゴルジ体や分泌小胞の可能性がある。セルロースの標識を示唆するような繊維状の蛍光パターンは観察されなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初計画した蛍光標識プローブは一過的発現実験ではセルロースを明瞭には標識しなかった。実験条件の改良、検討が必要である。
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今後の研究の推進方策 |
一過的発現ではなく、構成的に蛍光標識プローブを発現するアラビドプシス形質転換体系統を作出し、デザインしたセルロース標識プローブが機能するかどうかの評価を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
当初は形質転換体の作成を平成24年度に行うことを想定して予算を計上したが、形質転換体実験を平成24年度内に行うことができなかったため、未使用額が生じた。 形質転換体の作出、育成、観察、および遺伝子発現解析などの分子生物学実験に主に消耗品費として使用する。
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