研究課題
本年度は以下3点の研究を推進した。(1)本研究で明らかにしたXRN4遺伝子によるポストトランスクリプショナルジーンサイレンシングとコサプレッションの抑制メカニズムをより詳細に解明するために、6系統のxrn4サプレッサー変異体を単離した。これらは、サイレンシングもコサプレッションも抑制される変異体、サイレンシングのみ抑制される変異体、コサプレッションのみ抑制される変異体に分類できる。現在、これら変異体の遺伝学的解析を行っている。(2)前年度に原因遺伝子を同定した種子貯蔵脂肪の分解を担うトリアシルグリセロールリパーゼを欠損する変異体を用いて細胞内オルガネラのライブイメージングを行った。その結果、貯蔵脂肪を蓄積するオイルボディとその分解の場であるペルオキシソームの細胞内における位置がスクロースによって制御されることが判明した。現在、この結果を取りまとめ中である。(3)本研究では、その他にも多数のオイルボディ形態異常変異体を単離している。これらの中には、オイルボディの数が増加・減少する変異体、大きさや形が変化する変異体、致死的な変異体などがある。これらのうち7つの変異体については、表現型解析および遺伝学的解析および全ゲノムシークエンスが終了し、原因遺伝子のマッピングを始めたところである。
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