• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

選択的オートファジーの積荷を予測するアルゴリズムの作製とスクリーニングへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 24657083
研究機関東京大学

研究代表者

鈴木 邦律  東京大学, 新領域創成科学研究科, 准教授 (20373194)

キーワードオートファジー / 出芽酵母 / 選択的オートファジー / オートファゴソーム / タンパク質分解 / 膜輸送
研究概要

本研究は、選択的オートファジーの積荷タンパク質をin silico解析により選抜し、候補タンパク質を出芽酵母の細胞を用いて検証しつつ精度の高い選択的積荷の予測アルゴリズムを構築することを目的とした。
オートファジーとは、飢餓に応答してオートファゴソームと呼ばれるオルガネラが細胞質に形成されることにより被分解物を包み込み、細胞内分解コンパートメントである液胞/リソソームと融合した後に分解されるという現象である。現バージョンのプログラムによると、出芽酵母のゲノム中には総計数百にも上るAIM候補が予測された(未発表データ)。申請者の研究室では、出芽酵母の全てのタンパク質のC末端にGFPを融合させた株のコレクションを入手したので、今後はオートファジーを顕著に誘導することのできる栄養飢餓を外部刺激として、候補タンパク質がオートファジーにより液胞に運ばれるかどうかを確認することを計画している。確認には二通りの方法を検討している。ひとつは蛍光顕微鏡を用いた方法であり、栄養飢餓に応じて候補タンパク質が液胞に輸送され、液胞がGFPで染色されるかどうかを確認する。もうひとつは生化学的方法である。栄養飢餓に応じて液胞内に輸送された選択的積荷は液胞内の加水分解酵素により分解される。出芽酵母の液胞中ではGFPが分解されにくく比較的安定に存在できるので、抗GFP抗体を用いたウェスタンブロットにより分解を免れたGFPを検出可能である。これらの手法はAtg19やAtg34の輸送解析に使用された実績があり信頼性が高い。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Proteomic profiling of autophagosome cargo in Saccharomyces cerevisiae2014

    • 著者名/発表者名
      Kuninori Suzuki, Shingo Nakamura, Mayumi Morimoto, Kiyonaga Fujii, Nobuo N. Noda, Fuyuhiko Inagaki, Yoshinori Ohsumi
    • 雑誌名

      PLoS One

      巻: 9 ページ: e91651

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0091651

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Fine mapping of autophagy-related proteins during autophagosome formation in Saccharomyces cerevisiae2013

    • 著者名/発表者名
      Kuninori Suzuki, Manami Akioka, Chika Kondo-Kakuta, Hayashi Yamamoto and Yoshinori Ohsumi
    • 雑誌名

      J. Cell Sci.

      巻: 126 ページ: 2534-2544

    • DOI

      10.1242/jcs.122960

    • 査読あり
  • [学会発表] オートファジーによる被分解タンパク質の網羅的解析2013

    • 著者名/発表者名
      鈴木邦律他
    • 学会等名
      第65回日本細胞生物学会大会
    • 発表場所
      ウインクあいち(愛知県名古屋市)
    • 年月日
      20130619-20130621
  • [備考] 東京大学大学院新領域創成科学研究科先端生命科学専攻生命応答システム分野HP

    • URL

      http://ps.k.u-tokyo.ac.jp/index.html

  • [備考] 東京大学大学院新領域創成科学研究科プロスペクタス

    • URL

      http://www.k.u-tokyo.ac.jp/pros/person/kuninori_suzuki/kuninori_suzuki.htm

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi