研究概要 |
本研究の目的は、申請者らが発見した免疫系のターゲットであるオウロタンパク質を、動物の生体内で特異的に発現させ、細胞内での動的状態や機能を生きたまま解析できる系を開発することである。得られた結果から、獲得免疫の特異性を利用することによって、動物が体を維持・形成していることの機序を考察する。これまでに、以下の結果を得た。1), 免疫細胞が、オウロタンパク質を発現している細胞に短期間で集積するという動画撮影に成功した。2), Ouroに対する特異的なポリクローナル抗血清を得た。3), その抗血清を用いて、ツメガエルOuroが免疫系の標的となる際に生体内で特有の細胞内局在を示す可能性が示された。
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