本研究はイカ色素胞が拡大収縮を繰り返す様子の観察に着目し、その拡大収縮の制御メカニズムの解明および次世代型透明ディスプレイ開発を視野に入れた拡大収縮システムのモデル化を行うことを目的とした。まず、本研究開始にあたり、世界最小のイカ、ヒメイカの飼育システムの確立を行った。結果、濾過循環型の飼育環境を確立することで約1ヶ月半に渡って連続的に飼育出来るようになった。また、色素胞に至る神経制御を明らかとするためにダイによる標識の手法を確立し、脳の一部の神経細胞から色素胞に至る軸索の可視化に成功した。現在、モデル化を行っている。
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