熱ストレスはRNAスプライシング過程をグローバルに抑制すると考えられているが、実際には、効率よくスプライシングされる遺伝子や選択的スプライシングを受ける遺伝子が存在する。本研究では、私達の見出したU1 snRNP非依存的スプライシングが、熱ストレスによるスプライシング抑制を回避する機構として働いている可能性について検証したが、現時点ではこの仮説を支持する結果は得られていない。 一方、ヒトhsp105遺伝子の選択的スプライシング機構の解析を行い、熱ストレス応答性制御に必須のRNA結合蛋白質を明らかにするとともに、熱ストレスに応答して選択的スプライシングが誘導される新規遺伝子群を同定した。
|