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2013 年度 実施状況報告書

うま味受容体T1R1・T1R3の分子間およびドメイン間相互作用解析

研究課題

研究課題/領域番号 24657120
研究機関石川県立大学

研究代表者

海老原 充  石川県立大学, 生物資源環境学部, 准教授 (80232974)

キーワードトリプレットリピート / ポリロイシン / 相互作用 / GPCR / うま味受容体
研究概要

近年、受容体は細胞外ドメインや細胞内ドメインなどで相互作用することで膜移行が促進されたり、ヘテロダイマー形成が行われたりすることが明らかになってきている。本研究では、これまで相互作用領域が報告されていないうま味受容体T1R1・T1R3を研究対象とし、そのヘテロダイマー形成がどのようにして行われているかを解明することを目的としている。
そこで、本研究では、T1R1・T1R3相互作用領域を解明するために、個々のドメインを発現するドメインライブラリーを作成してきた。
25年度は、ドメインライブラリーの有効性を検証するために、うま味受容体T1R1およびT1R3(7回膜貫通型GPCR)の個々の膜貫通ドメインではなく、すべての膜貫通ドメインを含む領域をクローニングし、それらをGatewayクローニング法により、発現ベクターpcDNA6.2/v5-DESTへと組み込んだ。また、これらのライブラリーに加えて、相互作用の主役を担うと考えられるポリロイシン領域を、様々なほ乳類から単離し、これらもポリロイシンライブラリーとして発現ベクターに導入した。両ライブラリーとも、split GFP法によるアッセイが可能となるよう、GFPのN末側およびC末側を連結させた。さらに、膜移行が行われるように、これらのクローンのN末側にはシグナル配列を連結させた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ポリロイシンライブラリーおよび昨年度作成したドメインライブラリーがほぼ作成でき、最終年度である26年度には、ドメイン間の相互作用を検定する準備が整った。これらのエントリークローン組み合わせて、発現ベクターpcDNA6.2/v5-DESTにクローニングすることにより、最終的なポリロイシンおよびドメインライブラリーが完成する。本来は、25年度中に作成に着手する予定であったポリロイシンライブラリーの調製が遅れたため、80%の到達度と評価した。

今後の研究の推進方策

本年度は、発現ベクターへのクローニングを行い、発現用ドメインおよびポリロイシンライブラリー完成させるとともに、それらを用いたsplit GFPアッセイを行う。また、この相互作用アッセイが可能となれば、他の膜タンパク質間相互作用のアッセイも可能となることから、甘味や苦味受容体の相互作用領域を決定するための、網羅的ドメインライブラリーの作製を視野に入れる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Functional analysis of the bitter taste receptors in Orcinus orca2013

    • 著者名/発表者名
      加藤あずさ
    • 学会等名
      日本分子生物学会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      20131203-20131206
  • [学会発表] Functional analysis of the umami taste receptor, T1R1/3, in marine mammals2013

    • 著者名/発表者名
      西くるみ
    • 学会等名
      日本分子生物学会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      20131203-20131206
  • [学会発表] 動物園・水族館と細胞培養を結ぶ味覚受容体研究2013

    • 著者名/発表者名
      海老原充
    • 学会等名
      日本動物細胞工学会
    • 発表場所
      福井
    • 年月日
      20130718-20130719
  • [図書] 分子生物学2013

    • 著者名/発表者名
      海老原充
    • 総ページ数
      197
    • 出版者
      講談社

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公開日: 2015-05-28  

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