アクチン切断タンパク質コフィリンのアクチン切断活性は、アクチン線維が引っ張られて張力が発生している条件下では抑制される。本研究では、アクチン線維へのコフィリン結合を超解像一分子イメージングにより解析した。アクチン線維へのコフィリン結合には協同性があり、65nm(アクチン26分子)程度の空間定数で協同性がアクチン線維上を伝搬することを明らかにした。また、アクチン線維のゆらぎが大きい部分では、コフィリンがアクチン線維により結合しやすいことを明らかにした。アクチン線維に力がかかっている状態では、アクチン線維の構造的なゆらぎが減少することによってコフィリン結合が抑制されることが示唆された。
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