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2012 年度 実施状況報告書

生体内で細胞外ATPの高感度・高解像度検出と発生期におけるATPシグナルの探索

研究課題

研究課題/領域番号 24657144
研究機関群馬大学

研究代表者

山本 正道  群馬大学, 先端科学研究指導者育成ユニット, 助教 (70423150)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワードアデノシン三リン酸シグナル
研究概要

ATPセンサーが細胞外の細胞膜近傍でのATP濃度変化を検出できるかを検討するため、膜上に掲示されるように構築した発現ベクターをHeLa細胞へ一過的に発現させて機能を検討した。このベクターはATPセンサーをHeLa細胞の細胞膜直上へ局在させている事が確認された。更に、細胞外のATP濃度を0μM から192μMまで段階的に変化させると4μMから50μMまではATP濃度とFRET ratio値が比例関係である事が示された。更に高濃度ATPを添加すると約10秒後にはFRET ratioの変化を観察した。この事より4μMから50μMまでのATP量の変化を定量的かつ数秒以下で測定できるシステムを構築できたことを確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

低濃度ATPを測定できるATPセンサーを構築できたこと、またこのATPセンサーを膜直上に掲示されるように構築した発現ベクターが期待通りの結果をもたらしたこと、更に低濃度ATPを定量的かつ数秒以下の測定が可能である事を示したことよりおおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

細胞外ATPの可視化は一過的な発現では確認できたが、生体内では未だ確認されていない。しかし類似の構築である細胞内ATPを可視化するシステムは順調に進んでいることから、細胞外ATPの可視化も今後順調に進展すると推測される。今後は現在作成中の細胞外ATPを可視化できるマウスが作出され次第、マウス胚および新生児での発現パターンを検討していく予定である。

次年度の研究費の使用計画

細胞外ATPを可視化するマウスの作出、維持、解析(特に顕微鏡の改良)に研究費を使用していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Spatial restriction of bone morphogenetic protein signaling in mouse gastrula thorough the mVam2-dependent endocytic pathway.2012

    • 著者名/発表者名
      Aoyama, M., Sun-Wada, G., Yamamoto, A., Yamamoto, M., Hamada, H. and Wada Y.
    • 雑誌名

      Developmental Cell

      巻: 22 ページ: 1163-1175

    • DOI

      10.1016/j.devcel.2012.05.009.

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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