研究課題
挑戦的萌芽研究
発生期の哺乳類大脳皮質に存在する中間増殖細胞の進化起源を探るため、非哺乳類脳における増殖細胞の特性を解析した。マウス大脳の中間増殖細胞はTbr2を発現し、基底膜側で分裂するbasal progenitors(BPs)として知られている。一方鳥類のBPsは、その形態や遺伝子発現から霊長類のouter Radial Glial Cellsに類似していることがわかった。また鳥類にもTbr2陽性細胞は存在するが、これらは分裂を終えた幼若神経細胞であった。一連の結果から、哺乳類と鳥類は進化の過程で独立にBPsのバリエーションを獲得し、この特性が大きな脳を産み出す一要因となったことが推察された。
すべて 2014 2013 2012 その他
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (9件) 備考 (2件)
Neuroscience Research
巻: (in press)
Evolution & Development
10.1111/ede.12083
Development
巻: 141 ページ: 2075-84
Nature Communications
巻: 4 ページ: 2206
10.1038/ncomms3206
Journal of Experimental Zoology PartB Molecular Developmental Evolution
巻: 320(2) ページ: 57-73
Studia Humana et Naturalia
巻: 46 ページ: 65-76
http://tadnom.jimdo.com
https://ja-jp.facebook.com/kpum.biology