真核生物は古細菌を宿主として、真正細菌が細胞内共生して誕生したと考えられている。真核生物細胞は原核生物とは異なった特徴を多く持つが、それらの特徴が何に由来するか多くの未解決の問題がある。真核生物の食作用の起源が、古細菌における細胞骨格関連タンパク質にあるのではないかという、分子系統解析結果があるが、これまで原核生物における食作用は見いだされていない。我々は古細菌Thermoplasma acidophilumの超薄切片電子顕微鏡によって、食作用の可能性のある画像を得た。電子顕微鏡連続切片観察、共焦点顕微鏡観察を行う事から、T. acidophilumが食作用を持つ可能性を明らかにした。
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