近年、果実の品質として、甘さや大きさに加えて機能性の重要性が高まっている。本研究で取り上げる物質は、従来のビタミンやポリフェノール類などのカテゴリーに入らない機能性成分であると考えられる。そこで主にシーベリーにおいてグルコース関連物質についての解析を進めたところ、グルコース誘導体は他の炭水化物の一次代謝に関わる糖類にくらべると、比較的、不活性なプールとして存在していることが明らかとなった。また成分の変動に関わると考えられる、成熟過程について調べたところ、クリマクテリック型であり、他の成分と同様に成熟時に合成や蓄積が低下することが明らかとなった。
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