サブウイルスRNAとは宿主に依存して自律複製するウイロイドとウイルスに依存して複製するサテライトRNAを包含したRNAの総称である。特にウイロイドと小環状サテライトRNAの一部には共通の保存配列を有するリボザイム活性が認められることからサブウイルスRNAの単系統説が提唱されている。 中国の桑樹から分離された新規ウイロイド様小環状RNAが有するハンマーヘッド型リボザイムと新規リボザイムの分子構造、自己切断活性及び遺伝的多様性を分析し、リボザイム活性に影響を与えうる複数の塩基変異を検出した。自己複製能の欠如とリボザイム特性から桑小環状RNAは環状サテライトRNAに所属させるのが妥当と考えられた。
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