NBRPを通じて分譲を受けたカイコ染色体突然変異3系統(r501、r52ならびにr53)を用いて、それぞれの転座染色体の構成と転座部位の特定に挑戦した。カイコBAC-FISHを用いて、それぞれの系統の染色体異常の詳細を明らかとした。r501系統では、染色体の付着方向を明確に示すとともに、r52とr53系統では染色体相互転座が染色体突然変異の原因であることを証明した。これらの転座部位を解明するために行ったBAC-FISHにより、一部転座部位をブリッジするクローンと特定した。現在転座点を示すために、カイコゲノムデータベースを参照したPCR法を開発している。
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