ホウ素過剰処理で十分に過剰害が出た植物の後代の個体についてゲノム配列決定を行い、変異の頻度を測定した所、ホウ素過剰で栽培した植物は通常の植物と大きな違いが無く、また報告されている頻度とも大きな違いは見られなかった。挿入変異はホウ素過剰処理で増えている可能性は見いだされたが、効果は劇的ではなかった。変異が挿入された遺伝子のリストには特にホウ素の輸送や応答に関与すると思われるものは含まれていなかったが、塩基欠損が見られた遺伝子の中にはホウ素が結合するペクチンの合成に関与する可能性のある遺伝子が含まれていた。
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