ダイズをモデル作物として、微小重力環境下で生じる根の変異を、形態学的・分子生理学的手法で解明すると共に、その変異が根粒菌との共生に与える影響を評価し、さらに、クリノスタットで使用可能なin-situ根観察技術開発を試みた。その結果、疑似微小重力環境において、ダイズの細胞周期が早まり、根の細胞数が増加し、根部の長さが長くなることが分かった。また、側根数が増加し、ARF8とPGP1等の側根発生に関与する遺伝子群の発現量の変化が対応した。さらに、ダイズの根粒原基数が増加した。また、土壌のコンダクタンス検出により、ダイズの根伸長増加に伴う静電容量の変化を検出した。
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