N3化合物は、極めて猛毒性の高い物質であり、その多くが毒性や爆発性を有する。また、N3化合物の代謝(およびそれに関わる酵素および遺伝子)は未解明である。本研究では、N3化合物を分解する酵素を分子レベルで解析することを目的とする。 N3化合物分解酵素は非常に不安定であったため、本酵素の安定化条件を検討したが、見つかっていない。そのためN3化合物分解菌を最適培養条件で何度も大量培養を行い、大量に調製した菌体からN3化合物分解酵素の精製を行った。精製標品を用いて、サブユニット構造、至適反応温度、温度安定性など本酵素の諸性質を一部、解明した。
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