• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実施状況報告書

CIGS太陽電池材料の微生物合成

研究課題

研究課題/領域番号 24658086
研究機関立命館大学

研究代表者

三原 久明  立命館大学, 生命科学部, 准教授 (30324693)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワードナノ粒子 / インド
研究概要

次世代のエネルギーとして太陽光発電に大きな期待が寄せられている。これまでのシリコンを用いた太陽電池に代わり、より効率の良いCu(In,Ga)Se2 (CIGS) 半導体を用いた次世代太陽電池への需要の増加が見込まれている。本研究では、従来の蒸着に替わる方法として、微生物を利用したCIGS合成法の開発、および不用となった廃棄CIGSからの微生物による銅、インジウム、ガリウム、セレンの資源回収法の開発を行う。
1. 金属ナノ粒子合成に有効な微生物の単離同定
ナノ粒子を合成する能力を持つ微生物を単離同定するために、該当の金属を含有する寒天培地を用いて微生物のスクリーニングを行った。セレン酸および亜セレン酸を還元する能力の高いBacillus 属、Pseudomonas属、Cellulomonas属の細菌の単離に成功した。
2. 微生物による金属ナノ粒子の合成
菌体を用いて得られたセレンナノ粒子抽出の条件検討を行った。亜セレン酸およびセレン酸を含む培地で培養した微生物の細胞壁を分解する酵素と界面活性剤を用いて菌体を溶菌させ、遠心分離によりセレンナノ粒子を分離・抽出する条件を確立することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究の目的および研究計画・方法に記した下記項目のそれぞれについて、おおむね当初の計画通りに進展していると考えられるため。
(i) 金属ナノ粒子合成に有効な微生物の単離同定
ナノ粒子を合成する能力を持つ細菌の単離に成功した。
(ii) 微生物による金属ナノ粒子の合成
菌体を用いて得られたセレンナノ粒子を分離・抽出する条件を確立することができた。

今後の研究の推進方策

これまでの研究成果に基いて、単離した細菌のセレンナノ粒子形成に関与する分子を同定し、計画にあげた「含セレン半導体ナノ粒子合成」を目指す。また、微生物による銅、インジウム、ガリウム、セレンの資源回収についても研究を進めるとともに、微生物によるCIGS 薄膜の合成という挑戦的な課題に挑む方策である。

次年度の研究費の使用計画

該当なし

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Novel neogala-series glycosphingolipids with a terminal glucose residue from the fungus Mariannaea elegans2013

    • 著者名/発表者名
      Tani, Y., Nakamura, K., Sawa, R., Nishio, M., Saito, S., Ito, M., Itonori, S., Mihara, H.
    • 雑誌名

      Biosci. Biotechnol. Biochem.

      巻: 77 ページ: 754-759

    • DOI

      10.1271/bbb.120879

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Effects of a supernatant from Aspergillus oryzae culture on the regulation of crassulacean acid metabolism (CAM) and pinitol biosynthesis in the common ice plant, Mesembryanthemum crystallinum L.2012

    • 著者名/発表者名
      Saito, S., Yamano, K., Ueda, H., Tani, Y., Hayakawa, M., Tsuji, A., Mihara, H.
    • 雑誌名

      Trace Nutr. Res.

      巻: 29 ページ: 51-57

    • 査読あり
  • [学会発表] トランスポゾン挿入変異を用いたセレン耐性菌のセレンオキシアニオン還元機構の解明

    • 著者名/発表者名
      永野知哉、加藤正嗣、斎藤茂樹、谷泰史、N. Tejo Prakash, 三原久明
    • 学会等名
      第85回日本生化学会大会
    • 発表場所
      マリンメッセ福岡,福岡県
  • [学会発表] Cellulomonas sp. D3a の亜セレン酸還元能の解析

    • 著者名/発表者名
      山際恭平,岡林拓弥,谷泰史,斎藤茂樹,N. Tejo Prakash,三原久明
    • 学会等名
      第85回日本生化学会大会
    • 発表場所
      マリンメッセ福岡,福岡県
  • [学会発表] Enterobacter sp. E3b におけるセレンナノ粒子生成機構の解析

    • 著者名/発表者名
      大内田竜大、斎藤茂樹、谷泰史、峯元高志、Prakash N. Tejo、三原久明
    • 学会等名
      第85回日本生化学会大会
    • 発表場所
      マリンメッセ福岡,福岡県

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi