本研究はイネ種子において機能性成分を蓄積するアリューロン層を強化することを目的とし、アリューロン層における遺伝子の網羅的発現解析を行い、その中から重要な転写因子や酵素遺伝子を見出し、高発現することによりリピッド高蓄積のイネ種子を作出することを目指した。 胚乳分化初期に特異的に発現する転写因子(NFYB)遺伝子を、ユビキチンプロモーター制御下で過剰発現するイネを作出し、種子の形態観察、脂質蓄積量に関する実験を行った。その結果、デンプン性胚乳組織が縮小し種子当りの脂質含量は増加する過剰発現イネが得られた。種子中の貯蔵タンパク質合成部位を減少させることで、脂質合成能を向上させる可能性が見いだされた。
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