福島第一原子力発電所事故の結果発生した広域汚染により食料に対する安全・安心の確保が必要となった。小売店や直販農家などが自らの販売する食品の放射能を直接測定する安価な検出器の開発を行った。検出器はシンチレータを使用し、食品の自己遮蔽を最大限に活用する事で小型・軽量化を進めた。実験とシミュレーションにより、1.25x1.25x3.0cm3のCsIシンチレータを想定し、5kgの米を測定した場合、スクリーニングレベル50Bq/kgを達成するには22分かかることを明らかとした。また一般家庭での使用を想定した場合、100Bq/kg以下である事を確認するにはより短い時間で判断可能である事も明らかにした。
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