ワサビなどの機能性食材に含まれるイソチオシアネートITC類は、抗ガンや抗菌作用を有するが、その生理機能の発現機序は未だ不明な点が多い。研究代表者らは、これまでの研究から生理条件下でITCがタンパク質のリジン残基と結合することを見出してきた。本研究ではITCを分子内に有する蛍光色素に着目した。まず蛍光ITC修飾タンパク質に対するモノクローナル抗体の作製・特異性解析を行い、蛍光染色などに応用した。蛍光顕微鏡による観察により、容易にITC付加反応が確認された。ITC標的タンパク質もゲルの直接蛍光撮影及び抗体を用いた手法により複数確認できたが、同定は今後の課題である。
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