研究課題/領域番号 |
24658151
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
重冨 顕吾 北海道大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (20547202)
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研究分担者 |
生方 信 北海道大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (60168739)
三橋 進也 北海道大学, (連合)農学研究科(研究院), 特任講師 (60526672)
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キーワード | ムコン酸類 / 嫌気的 / 生分解 |
研究概要 |
平成25年度は24年度に引き続き、ムコン酸資化微生物スクリーニング基質となる2-hidroxymuconic semialdehydeの合成について検討を行った。合成過程において、当初計画していた酒石酸エステルを用いた系では目的とするC2セグメントの合成が効率的に進行しなかったため、新たに保護したhydroxyacetaldehydeを用いた系を採用することとした。また、C4セグメントとのカップリングについても種々検討を行った。これまで用いていたGirignard型の反応の代わりとしてBrbier型の反応を用いることで収率の改善を達成したが、未だアレンの生成が低収率の原因となっており、さらなる検討を必要としている。構築したC6骨格について、還元、脱保護を達成しており、標的化合物の前駆体を合成しつつある。また、ムコン酸資化微生物スクリーニング系についても嫌気的な培養系を立ち上げており、カテコール分解系のもう一方の基質であるムコン酸を用いて嫌気的資化菌のスクリーニングにとりかかっている。現在、複数のサンプルより嫌気的資化菌と思われる株を発見している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初計画においては、2-hidroxymuconic semialdehydeならびにムコン酸の嫌気的資化菌を発見し、その同定、活性評価を達成している段階であるが、未だ到っていない。これは2-hidroxymuconic semialdehydeの合成が遅れているためである。
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今後の研究の推進方策 |
現在、2-hidroxymuconic semialdehydeの合成においては概ね最終段階に差し掛かっており、目標へ到達しつつある。この基質の調製は本課題達成における鍵段階である。今後はさらに本基質の合成を進め、達成することでムコン酸類資化菌の発見とその資化過程の解明を目指す。
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次年度の研究費の使用計画 |
2-Hidroxymuconic semialdehyde合成研究における遅れによるもの。未使用額は概ね菌株のスクリーニングならびに種同定、分解機構解析への使用を予定していた額である。 2-Hidroxymuconic semialdehydeの合成、ならびにその大量合成と、菌株のスクリーニングならびに種同定、分解機構解析への使用を予定している。
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