研究課題/領域番号 |
24658177
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研究機関 | 独立行政法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
秋葉 龍郎 独立行政法人産業技術総合研究所, バイオメディカル研究部門, 主任研究員 (00221713)
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研究分担者 |
田中 祐志 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 教授 (90207150)
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キーワード | プランクトン / ホログラフィー / 採水装置 |
研究概要 |
現場でホログラフィー撮像によりプランクトンの鉛直分布を測定した場合、環境と関連付けて分布を議論することになる。本年は鉛直環境分布を測定する採水器の開発を行った。真空容器を浸漬し、細管に海水試料を採取する。採水器を深度方向に移動すれば鉛直方向の海水の分布の測定が可能になる。 また半導体レーザー式のプラ現場でホログラフィー撮像によりプランクトンの鉛直分布を測定した場合、環境と関連付けて分布を議論することになる。本年は鉛直環境分布を測定する採水器の開発を行った。真空容器を浸漬し、細管に海水試料を採取する。採水器を深度方向に移動すれば鉛直方向の海水の分布の測定が可能になる。またジャバラを利用したプランクトンの採集装置も考案した。これは従来のプランクトン採集器は脳捕捉と濃縮を同時に行うためプランクトンの逃避効果が大きいという問題を解決しかつ、ある一定の水柱内のプランクトンを確実に捕捉するものである。 また半導体レーザー式のプランクトン検出センサーの試験を行い。センサーが使用の可能性の試験を行った。その結果数100ミクロンのプランクトンの出現を高速に検出できることが分かったので、現場で撮影する機器に組み入れる予定である。またホログラフィー撮像方式ではパソコンを利用した録画装置と、一眼レフを利用した撮像装置の基本設計を行った。 レーザーの横モード選択にはシングルモード光ファイバーピグテイルによるフィルタリングを利用することとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度はホログラフィー撮像によるプランクトン分布の検証に必要な採水装置の開発に多く時間をさいた。その結果採水装置を新規に発明することができたが、ホログラフィー撮像装置の開発に遅れが生じた。レーザーを安定的に発信させる回路を組み入れることができたので、現場でも安定した動作が望まれる。新規に考案した採水装置およびをテストし、これから開発するホログラフィー撮影による測定と採水装置よる測定を早めに比較したい。
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今後の研究の推進方策 |
まずはホログラフィー方式でプランクトンを現場で測定することをできるだけ早く実証する。 その後可能であればセンサーによる検出を試みる。 4-6月内に設計を終了し9月には海洋で使用できる機器を開発する。 さらに開発された採水器を利用して鉛直分布の測定を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
ホログラフィー撮像装置の開発をおこなっている。現場海域で使用する装置の開発の前に実験室内で動作確認をして開発する必要がある。本年度までにレーザーの安定性やセンサーの調整をおこない、実海洋で使用できる機器の設計にいたらなかった。次年度早いうちに製作を行う。 おもに予算は設計開発費に充当する。電子回路と水密筐体に充当する。また学会発表のために旅費を充当する。
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